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Vanilla Studioインドネシア産バニラビーンズ
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Origin & Makers

この香りは、
誰かの一年でできている。

オーブンを開けた瞬間に立ちのぼる、あの甘い香り。 そこにたどり着くまでに、インドネシアでは一年以上の手仕事が続いています。Vanilla Studio は、インドネシアのバニラ農家と一緒に立ち上げたブランドです。 誰が、どこで育て、どう仕上げているのか。 わたしたちが現地で見てきたものを、飾らずにお伝えします。

バニラ畑を背に、白布を敷いた台で乾燥したさやを選り分ける生産者たち
支柱に絡んだバニラの蔓が両側に続く畑の道を歩く、契約農園の生産者
両側はすべてバニラの蔓。花を探して、毎朝この道を歩いて回る

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「使いたいけれど、高くて」

本物のバニラを使いたい。でも、値段を見て手が止まる。 製菓の現場でそんな声を何度も聞いてきました。 バニラの主要産地であるマダガスカルでは、気候変動などの影響もあり、バニラの価格は高騰しています。 量を減らすか、香料に置き換えるか。 そんな選択を迫られている方も少なくありません。

諦めてほしくない。 それが、わたしたちの出発点でした。 そこで目を向けたのが、インドネシアです。 日本ではまだ産地として広く知られていません。 けれど、インドネシアにはバニラの栽培に適した気候と土壌があり、多くの農家がバニラを育てています。

契約農園のある村で、生産者やその家族と並ぶ現地スタッフ
取引先の村を訪ねたときの一枚。やり取りは畑の中だけで終わらない

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はじまりは、ひとりの友人だった

最初の取引相手は、商社でも市場でもなく、インドネシアでバニラを育てる一人の友人でした。 そこから少しずつつながりが広がり、いまではインドネシア商業省から紹介を受けた企業との共同プロジェクトへと発展しています。

生産を担うのは、政府の認可を受けた香辛料会社です。
そして、ランプーンや北スマトラを中心に、ロンボクなど各地の農家からバニラを仕入れています。 仲買を何段も挟まず、できるだけ農家から直接。 手間はかかります。 それでも、「この一本は、誰が育てたものか」に答えられる関係を、手放したくないからです。

支柱の木に巻きついたバニラの蔓と、垂れ下がる若いさや
バニラはラン科のつる植物。支柱となる木に巻きつけて育てる

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畑というより、林でした

はじめて畑に立ったとき、そこは想像していた農園の景色ではありませんでした。 バニラはラン科のつる植物で、地面に根を張るだけでなく、 他の木に巻きつき、空中に根を伸ばしながら育ちます。 だから畑には、つるが這うための木をあらかじめ植えておくのです。

結果として、周りの樹木と混ざり合った、林のような畑になります。 日差しが強すぎれば葉が焼けるので、木陰の量を見ながら枝を落として調整する。 自然に任せているようでいて、じつは毎日、人の手が入っています。

支柱の木に絡んだバニラの蔓が列をなす、インドネシアの契約農園の全景
支柱に絡んだ蔓が列をなす。一本ずつ人の手で巻きつけていく
背の高い日陰樹に覆われた、林のようなバニラ農園
上を覆っているのは日陰をつくるための木。強い日射しから葉を守る
支柱の木に絡んだバニラの蔓につく、開花前のつぼみの房
つぼみの房。ここから一輪ずつ、順に咲いていく

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咲いたその日の、朝しかない

バニラの花が開くのは年に一度、しかも朝のわずか数時間だけ。 原産地のメキシコでは自然に受粉しますが、ほかの産地では人の手による受粉が欠かせません。 咲いた花を一輪ずつ、人の手で受粉させていきます。

毎朝、畑を歩いて、その日に咲いた花を探す。見落とせば、その花はもう戻ってきません。 花期のあいだ、この作業をどれだけ続けられるかで、その年に穫れる量が決まります。 バニラが高価であることの理由の多くは、この朝の時間に詰まっています。

収穫期を迎えた緑色のバニラのさやの房
受粉から収穫まで約9か月。緑のまま太らせ、香りは収穫後に引き出す

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待つ、という仕事

受粉に成功した花は、さやになって伸びていきます。収穫まで、およそ9か月。 この時点のさやは青草のような匂いしかせず、 わたしたちが思い浮かべるあの香りは、まだどこにもありません。

早く摘めば軽くて扱いやすい。けれど香りのもとになる成分が十分に蓄えられず、 あとからどれだけ手をかけても香りは出てきません。 畑の一年は、動いている時間よりも、待っている時間のほうがずっと長いのです。

収穫したばかりの緑のバニラのさやを、たらいの水で洗う生産者たち
収穫したさやを囲んで一度に処理する。ここから香りづくりが始まる

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収穫したさやは、まず湯に通す

畑から運ばれてきた青いさやは、まず湯に通します。 収穫後の変化を止め、ここからキュアリングが始まります。

たらいを囲んで、その日に穫れたぶんを一度に処理する。 9か月かけて太らせたものが、ようやく香りに向かって動き出す日です。

天日に広げたバニラビーンズを一本ずつ選別する作業者
キュアリング(発酵・乾燥)と選別。ここで香りと等級が決まる

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昼は天日に、夜は布に包んで

湯を通したさやは、日中は天日に広げ、夜は布に包んで寝かせます。 加熱、発汗、乾燥、熟成を繰り返すうちに、 香りの主成分であるバニリンなどが少しずつ形成されていく。 これが、キュアリングと呼ばれる工程です。

乾かしすぎればさやは折れ、香りは痩せる。 水分を残しすぎればカビが出る。 その日の天気を見ながら判断を積み重ねる、いちばん神経を使う時間です。

選別台の前で、つやのある仕上がったバニラビーンズを数本まとめて手に取る作業者
一本ずつ手に取り、しなやかさと表面のつやを見て等級を分ける

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一本ずつ、手に取って分ける

仕上がったさやは布の上に並べ、長さ・しなやかさ・表面の状態を見て、 一本ずつ等級を分けます。指で曲げてもしなり、折れないもの。 表面につやがあり、黒く締まっているもの。 それらを、わたしたちのAグレードとして選び出します。

基準に届かないものは、必要な数量が揃っていても製菓用としてはお出ししません。 ここで一段落としたものを混ぜれば数は揃います。 それでも、それをやると次に届く箱の中身が信用できなくなる。 だから、一本ずつ手に取って選びます。

赤い薄紙を敷いた箱に、等級ごとに束ねて詰められたバニラビーンズ
基準を満たしたさやだけを、等級ごとに分けて箱に詰める

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箱に詰めて、日本へ

基準を満たしたさやだけを、布を敷いた箱に詰めます。 ここまでで、受粉の朝から一年以上が経っています。

インドネシアからは定期的に輸入していますが、収穫は年に一度きり。 その年の作柄によって、確保できる量は変わります。 いつでも好きなだけ、というわけにはいかない品物です。

村の家の前に並べた木枠の乾燥台に広げられ、朝日を浴びるバニラビーンズ
乾燥台は家のすぐ前に並ぶ。バニラは暮らしのすぐ隣にある

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次の一年を、また始めるために

バニラは、受粉から出荷まで一年以上かかる作物です。 相場が動いたからといって、来年から作付けを増やしたり減らしたりはできません。 だからこそ、買い手が来年も買うかどうかが、産地の側の計画をそのまま左右します。

袋を開けたときのあの香りの向こうには、村の暮らしがあります。 インドネシア産のバニラビーンズを日本で使ってもらうことが、現地の家族の収入になる。 その循環をつくり、続けていくことが、わたしたちがこの仕事をしている理由です。

収穫した緑のバニラのさやを手に持つ、契約農園の生産者たち
取引先の生産者。誰が育てたさやなのかを追えるようにしている
村の家の前で、乾燥中のバニラビーンズを並べた台を囲む生産者たち
乾燥中のさやを囲んで話す。売り先の話も、この台の前で決まる

ここに書いたことは、わたしたちが現地で見てきたことです。 産地のことでも、仕入れのことでも、気になることがあればお尋ねください。

株式会社SHOSEN小川 倫司

For Professionals

仕入れのご相談

インドネシアからは定期的に輸入しており、洋菓子店・企業向けのお取引も承っています。 ただしバニラは収穫が年に一度で、産地の作柄によって手に入る量が変わります。 必要な時期と量が決まっている場合は、収穫期に合わせて確保できるよう 早めにご相談ください。グレードや水分状態のご指定も承ります。

厨房のステンレス台で、量ったバニラビーンズの束を前にさやを裂く白衣の作り手

Company

会社概要

Vanilla Studio株式会社SHOSEN が運営するバニラビーンズのブランドです。

会社名
株式会社SHOSEN
ブランド
Vanilla Studio
代表者
小川 倫司
所在地
〒151-0071 東京都渋谷区本町5丁目18番8号
設立
2021年1月27日
資本金
1,000,000円
電話番号
070-8513-1065
メールアドレス
info@shosen-ss.com
事業内容
  1. 食品の輸入、輸出、小売り及び販売
  2. 食品及び原材料の輸入及び販売
  3. 果実、種苗野菜の販売、開発、販売及び輸出
  4. 総合輸出入貿易業務、各種商品の企画、製造及び販売
  5. 営業代行業、営業業務代行業
  6. インターネット等を利用した通信販売業及び卸売業並びに小売業
  7. コンサルタント業務
  8. システム開発